
2児の母です。私立中学校·高校で養護教諭の勤務歴があり、修学旅行の引率もしていました。
修学旅行へのスマホ持ち込みは、中学生まではほとんどの学校で禁止されています。
物騒なニュースを見聞きすることも多い昨今、中学生のお母さんが「緊急連絡用として修学旅行にスマホを持ち込みできないか?」と考えるのも当然でしょう。
調べてみると「マナーモードか電源オフ」「鞄の奥に隠す」「誰にも見せない」「緊急時以外使用しない」という条件がそろえば、見つかる可能性は低いことが分かりました。
- 中学生の修学旅行でバレにくいスマホ持ち込み方法
- 修学旅行でスマホが禁止の理由
- スマホ持ち込みのリスク
- 2025年現在の修学旅行での中学生の端末使用の動向
この記事を、修学旅行での安全安心やスマホとのつきあい方について考える機会にしていただき、納得のいく選択にご活用いただければ幸いです。
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修学旅行へのスマホ持ち込み中学生のバレない隠し方!





スマホ持ち込みがバレる原因は「音が鳴る」「日頃のクセで隠し忘れる」「友人から芋づる式に見つかる」が多い!
中学生が修学旅行へのスマホ持ち込みがバレないためには「マナーモードか電源オフ」「鞄の奥に隠す」「誰にも見せない」ことが大切です。
スマホを使用しない前提で、自由行動中の体調不良や不審者に遭遇した場合など緊急時の備えとして持ち込めば、見つかる可能性は低いでしょう。
それぞれのポイントや、飛行機を使う場合のスマホ持ち込みについて、詳しく見ていきましょう。
①マナーモードか電源オフ


スマホの通知音から持ち込みがバレるのを避ける方法1つ目は「マナーモードにするか、電源を切る」です。
中学生の修学旅行でスマホの持ち込みがバレる原因の1つに「スマホから通知音が鳴ること」が挙げられます。



消音設定なら、GPS機能で子どもの位置を確認できて安心?
「電源を切る」と「マナーモード」のメリット、デメリットは以下の通りです。
スマホの状態 | メリット | デメリット |
---|---|---|
電源を切る | 音でバレる可能性がゼロ | GPSでの位置確認はできない |
消音設定 | GPSでの位置確認が可能 音でバレる可能性が低い | 緊急地震速報やJアラートなどで音が鳴る |
ピロコさんのX投稿のように、頻度は少ないものの緊急地震速報やJアラート、特別警報の際はマナーモードでも音が鳴ることに注意が必要ですね。
②鞄の奥に隠したまま使わない


スマホ持ち込みがバレない隠し方2つ目は、部屋でも「鞄の奥に隠したまま、スマホを使わない」ことです。
「鞄の奥に隠す」というと、移動中の隠し場所を思い浮かべるかもしれませんが、隠し忘れで最も見つかりやすい場所は、ダントツでホテルの部屋です。
部屋に到着して気が緩むと、家族に「ホテルついたよ~」とLINEした後、そのままテーブルやベッドサイドに置きっぱなしにしてしまうのですね。
修学旅行では「到着時の破損確認」「しおりの提出」「部屋での写真撮影」「消灯確認」「定期的な夜間の見回り」と先生が部屋に来る場面が複数回あります。
先生の巡回で隠し忘れたスマホや、コンセントにささった充電器からバレたという報告は何度も聞きましたし、私自身も見つけたことが何度かありました。
スマホを使い出すと、NaomineさんのX投稿のようにSNSに投稿したくなって歯止めがかからなくなってしまいますので「隠したまま、使わない」を心がけましょう。
③誰にも見せない
修学旅行へのバレないスマホの持ち込み方3つ目は「親しい友人にも言わない、見せないこと」です。
スマホの持ち込みを伝えると、誰かがバレたときに「私だけじゃない」「〇〇ちゃんも持ってきてます」と芋づる式に見つかる可能性が高くなります。
修学旅行の高いテンションで友人とスマホ使用を楽しんでしまい、ルールを守っている人の不満が募って先生に伝わる場合もときどきありますよ。



スマホが見つかって怒られるだけでなく、友人関係にもヒビが入ってしまうんですよね…
修学旅行中のSNS投稿を見たクラスメイトの保護者から、学校に連絡が入ってバレたケースもありました。
中学生には難しいかもしれませんが、バレないためにも、友人関係を良好に保つためにも、スマホの持ち込みは誰にも伝えないことが大切です。
飛行機に乗る修学旅行へのスマホ持ち込み方法は?
多くはありませんが、私立中学校などの修学旅行では飛行機に乗る場合もあります。
飛行機に乗らない修学旅行よりも遠く、泊数も多い傾向があり、「スマホを持たせたい」と思うお母さんも多いのではないでしょうか。
搭乗時の手荷物·保安検査でスマホを出さなければならないため、大きい荷物に入れて預けるとバレにくいのですが、いくつか注意点があります。


- リチウムイオン電池からの発火事故を防ぐため、電源を完全に切る
- 荷物の中で電源が入らないよう、衣類などで十分に保護をする
- 旅行初日と、最終日はスマホを手荷物に入れない
飛行機内へのスマホ持ち込みは、「航空法」と「航空法施行規則」により規定され、違反した場合は「50万円以下の罰金」などの罰則が設けられています。
「自分一人くらい大丈夫」と思わず、安全のために必ず守りましょう!
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修学旅行へのスマホ持ち込みリスクは?


修学旅行へのスマホ持ち込みリスクには「ネットトラブル」や「紛失の可能性」「バレた時に没収される」「全員の荷物検査になる可能性がある」などが挙げられます。
ここからは、スマホ持ち込みのリスクについて、「持ち込み禁止の理由」と「持ち込みがバレた時にどうなるか」という2つの側面から紹介していきます。



「バレたらどうしよう」「ほんとはダメなのに…」と思いながら過ごす修学旅行は楽しめるでしょうか。
修学旅行へのスマホ持ち込みが禁止されている理由



連絡の取りやすさや写真など、スマホを持っていった方がメリットが大きいと思うけど、どうして禁止なの?
大人にとってスマホは生活必需品ですが、中学生の修学旅行では、以下のように便利な機能が逆にリスクや不都合になってしまう場面があります。


- ネットトラブルや命に関わる事件に巻き込まれるリスクがある
- 旅行先で紛失した場合にかかる対応や被害額が大きい
- ゲームやLINEの使用で学習に集中できない
- 電子決済を使用されるとおこずかいの把握や管理ができない
- スマホの有無で子どもたちの過ごし方に大きな差が生じてしまう
私が過去に引率した修学旅行では、女子中学生が自由行動中にインターネットで知り合った男性と会っていたことが発覚したケースもありました。



中学生が無事だったから良かったものの、もし危ない目にあっていたらと思うと、今でも恐ろしくザワザワします。
連絡手段でスマホを持っている方が安心と思うお母さんが多いと思いますが、出会い系サイトや闇バイトなど、危険な世界とつながれるツールになることも忘れずに!
スマホの持ち込みがバレたらどうなる?
過去に私が勤務していた私立中学校では、修学旅行へのスマホ持ち込みを発見した場合に以下のような対応をしていました。


- スマホを没収される
- なぜ持ち込み、誰と連絡を取ったのか事情聴取される
- 自由時間に反省文を書かされる場合がある
- 全員の荷物検査が行われる場合がある
- 友人に「チクった」と言われる可能性がある
- 保護者に連絡される
- 保護者返却の場合、保護者が学校に取りに行かなければならない
全員の荷物検査や、キムテスさんのX投稿のような説教に発展してしまうと、ルールを守っている人にも多大な迷惑をかけることが分かりますね。



緊急時の連絡でスマホの持ち込みがバレた場合でも、没収や反省文の対象になる?
自由行動中の体調不良や、迷子になった時、不審者に遭遇した時など、やむを得ない状況でのスマホの使用でも没収や反省文の対象になるのか気になりますよね。
<緊急時のスマホ使用への対応>
- スマホの没収や保護者への連絡をされる
- 反省文は免除される可能性あり
- 荷物検査は多くの生徒の持ち込みがバレれば実施される可能性あり
緊急時の使用でも、バレれば没収されることを覚悟しておきましょう。
スマホが気になり楽しめない?心配事は事前に相談を
運よくスマホの持ち込みがバレなかった場合でも、「バレないように…」と気をつけながら過ごす修学旅行は心から楽しめない可能性があります。
私が修学旅行の引率をした時は、必ず誰かはスマホを没収されていましたので、以下のような心境になる中学生も多いのではないでしょうか。
- 「友達にスマホ持ってきた?って聞かれたらなんて答えよう…」
- 「〇〇ちゃんスマホ見つかって没収と反省文か…絶対見つかりたくない」
- 「隣のクラスで〇人見つかって荷物検査だって!うちのクラスも荷物検査になったらどうしよう」
- 「持ってきてるのに使えないなんて、何のためにスマホ持ってきたんだろ」
- 「緊急地震速報なったらどうしよう…」



ネガティブな気持ちにならずに修学旅行を楽しむには、やはりルールを守ることをおすすめします!
もし、持病や発達上の特性などの事情でお子さんの安全確認をしたい場合には、自己判断でスマホを持ち込ませずに事前に担任の先生に相談しましょう。
状況によっては、以下のような対応をして修学旅行に参加する中学生もいますよ。
- 起床後やホテル到着後などに先生からお子さんの様子を連絡してもらう
- GPS端末の使用を認めてもらう
- 保護者も修学旅行先近くに滞在する(費用は保護者負担)
不安や心配への対策をして、修学旅行を心から楽しめるといいですね。
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修学旅行へのスマホ持ち込みは許可される?2025年の動向を紹介!


2025年現在も中学校の修学旅行へのスマホ持ち込みは、多くの学校で許可されない現状があります。しかしICT機器の有効な活用法も明らかになってきています。
ICT機器は「インターネットとつながり、情報をやり取りできる機器をまとめた呼び方」でスマホをはじめ、パソコン、タブレット、Wi-Fiルーターなどが含まれます。
公益財団法人全国修学旅行研究協会「2023(令和5)年度 修学旅行の実施状況調査」でのICT機器の利用についてもぜひ参考にしてください。


調査対象:関東、東海、近畿地方の公立中学校2,974校
<修学旅行全般>
- 事前指導の上で生徒を信頼して機器の有効活用を
- 学校のタブレットやポケットWi-Fiを積極的に持ち込みたい
<安全面>
- GPSや、電話、道案内の活用など、便利な要素がたくさんある
<学習面>
- ICT機器の活用により、班別活動が管理しやすくなる
- 学校タブレットでの写真や記録が旅行後の学習に生かせた
<生活面>
- ゲームやSNS など心配点もあるが、それも含めて話し合わせたい
- スマホの持ち込みを許可したが、節度ある使い方ができトラブルもなかった
参考元:公益財団法人全国修学旅行研究協会「2023(令和5)年度 修学旅行の実施状況調査 ⑥ ICT 機器の利用について」
学校のタブレットやスマホなどのICT端末を活用した修学旅行では「安全面」「学習面」「生活面」のメリットが期待されていることが分かりますね。
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
安全面のメリット
修学旅行は、土地勘のない地域での活動になるため、迷子やトラブル時の安全が心配ですよね。



携帯電話の普及で、公衆電話はピーク時の10分の1以下になってるって知ってました?
連絡アプリや地図アプリ、GPS機能を活用すれば、迷子への早期対応や非常連絡も可能になります。


- 迷子時の連絡やGPSでの位置確認、地図アプリの活用で早期に戻れる
- 予期せぬケガや体調不良時でも連絡手段がある
- 緊急連絡や避難指示もアプリ経由で迅速に周知できる
- 学校タブレットなら紛失盗難時でも遠隔操作ができ、個人情報漏えいリスクを抑えられる
- 子どもたちに安全なインターネット利用を考えさせる機会になる
急な変更や対応が必要になった時でも、情報配信や連絡手段があることは、中学生だけでなく先生や親にとっても大きな安心ですね。
学習面のメリット
「ガイドさんの説明を頑張ってメモしたけど、解読できない」「使い捨てカメラを現像したら、うまく取れていなかった…」は修学旅行のあるあるです。
子どもたちの姿が微笑ましい反面、頑張りが無駄になってしまうことは悲しいですね。
ICT端末を活用すれば、旅行前の調べ学習から、現地での写真·動画撮影や記録、修学旅行後のまとめ作成まで、効率の良い学びに繋がります。


- 修学旅行前の調べ学習にインターネット検索を活用
- 修学旅行のしおりの作成
- 旅行先での資料写真や動画撮影で効率よく記録
- 修学旅行後のまとめ資料、発表資料の作成
- 文集づくり
- 共有ドライブで班ごとに資料提出でき、グループワークの管理がしやすい
ICT機器を活用し、画像や動画で持ち帰れることは、まさに「百聞は一見に如かず」です。
グループの学習まとめや発表が分かりやすいと、修学旅行での学びもより深まりますね!
生活面のメリット
修学旅行でICT端末を活用できれば、交通機関の時刻表·乗り換え、天気の確認、紙資料の削減など旅行中の生活にも大きなメリットがあります。


- 交通機関の時刻表·乗り換えや運航情報の確認
- 天気の確認
- 見学地の予約や割引券の取得
- 時刻表や地図、しおりなど、紙資料の削減
- 公共の場での使用マナーを学ぶ機会にできる
- 学校タブレットなら入れられるアプリや使用時間を制限しやすく、生活への悪影響が少ない
何事も、禁止されるほど隠れて持ち込みたくなるのが子どもたちです。
修学旅行でのICT端末の使用許可で、新たな安全、学び、生活の形が広がりますようにと願っています。
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まとめ


- 修学旅行でのスマホ持ち込みは「マナーモードか電源オフ」「鞄の奥に隠す」「誰にも見せない」「緊急時以外使用しない」で見つかる可能性は低い
- 頻度は少ないものの緊急地震速報やJアラート、特別警報の際はマナーモードでも音が鳴ることに注意
- 部屋でも隠したままでスマホを出さないことがバレない隠し方の鉄則
- スマホ持ち込みを友人に伝えると「〇〇ちゃんも持ってきてます」と芋づる式に見つかる可能性が高くなる
- 中学生のスマホ持ち込みリスクは「ネットトラブル」「紛失の可能性」「バレた時に没収される」「全員の荷物検査になる場合がある」など
- 「バレないように…」と気をつけながら過ごす修学旅行は心から楽しめない可能性もある
- 2025年現在も中学生の修学旅行へのスマホ持ち込みは、ほとんどの学校で禁止の現状がある
- ICT端末を活用した修学旅行では「安全面」「学習面」「生活面」のメリットが期待される
スマホ禁止の修学旅行経験談を交えて、バレにくいスマホの持ち込み方を書かせていただきました。
私個人は、「ルールを守ることは自分の身を守ることにもつながる」と考えていますので、学校のルールを守って修学旅行に参加することをお勧めします。
スマホが使えない修学旅行は不便さがありますが、ICT端末にあふれた今では、ある意味「貴重な体験」とも言えますよね。
「安全のため」「連絡が取れないと不安」という親心が、中学生に見合わない監視になっていないか?修学旅行を親子の関わりを見直すきっかけにしてみましょう。
お子さんとの連絡が取れない数日間は、お子さんのお土産話を楽しみに、お母さんにとってもリフレッシュの時間がとなりますように!
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