私は夫と2人の子どもと暮らす主婦です。夫は仕事がある日は必ず弁当を持ってきます。

気温も高くなってきたからさっぱり食べられる冷しゃぶを弁当に入れたいな
しかし、冷しゃぶを弁当に入れると腐るイメージがあったので心配になりました。
調べてみると、冷しゃぶは水気をしっかり取る・すぐに冷ますなどのポイントをおさえれば、腐るのを防ぐことができ弁当に入れても大丈夫であることがわかりました。
- 冷しゃぶ弁当が腐るのを防ぐためのポイント
- 前日の残りの冷しゃぶを入れる際の注意点
- 冷しゃぶのアレンジレシピ
- 冷しゃぶのタレのレシピ
最後まで読めば、腐ってしまい食べられなくなることも、食中毒で辛い思いをすることも減らすことができますよ。安心して美味しく食べられる冷しゃぶ弁当を作りましょうね。
冷しゃぶ弁当は腐る?腐らせないためのポイント7選


冷しゃぶは水気をしっかり取る・すぐに冷ますなどのポイントをおさえれば、弁当に入れても腐るリスクを減らすことができます。
水気をしっかり取る・すぐに冷ます以外にも気を付けたいポイントがありますので、工程順にご紹介します。
- 十分に加熱する
- すぐに冷ます
- 水気をしっかり取る
- 冷めたものを弁当に入れる
- 冷しゃぶサラダは生野菜を避ける
- 味つけのタイミングに気を付ける
- 保冷バッグと保冷剤を活用する
腐ると、カビが生える・異臭がする・苦いなど見た目や味に変化がありわかりやすいのですが、食中毒の場合は見た目や味に変化がないため、知らずに食べてしまい症状が出て初めてわかります。
見た目ではわかりにくい食中毒や、弁当が腐るリスクを減らすために気を付けたいことを、詳しく紹介しているこちらの記事も参考になさってください。
それでは、安心して食べられる冷しゃぶ弁当を作るために、ポイントをひとつずつ見ていきましょう!
①十分に加熱する


食材の温度が75℃以上になるとほどんどの菌は生きていけません。豚肉の食中毒の原因として多いサルモネラ菌も、75℃1分以上加熱すると死滅するので、安心して食べることができます。
十分に加熱できていない冷しゃぶを弁当に入れてしまうと菌が増え食中毒の原因になってしまうので、しっかり加熱しましょう。



私はずぼらなので、肉を広げずに固まったまま茹でてしまい中がまだ赤かったということがあります
②すぐに冷ます


菌が増えやすい温度は20~40℃です。この温度の時間が長ければ長いほど菌がどんどん増えてしまうので、豚肉を茹でれたらすぐに冷ますことが大切です。
おすすめの冷まし方を2つご紹介します。
- 茹であがった豚肉をザルにあげ、うちわや小型の扇風機などで冷ます
- 水400mlに適量の氷を入れ、塩小さじ1/3を溶かした氷水に茹であがった豚肉を入れ冷やす
私は料理を冷ましたいときに小型の扇風機も活用しています。



置き型タイプの小型扇風機ならずっと持っていなくて良いので他の作業もできておすすめですよ
\冷しゃぶや熱い料理はこの扇風機にお任せ!他の作業中に冷ませるので弁当作りも楽々♪/


また、しっかり冷まして食べる場合、脂身が多い部位だと脂が固まり食べにくいので、脂身の少ないロースや肩ロースがおすすめです。
我が家は家計にも優しい豚小間を使うことが多いのですが、店頭に並ぶ豚小間の中でも脂身が少なそうなパックを選んで買っています。
③水気をしっかり取る


菌は湿気が大好きです。茹でて冷やした冷しゃぶを水気をきらずにそのまま弁当に詰めると、湿度が高くなり菌が増えやすくなります。
そうならないために、水気をしっかり取り菌が増えにくい環境をつくりましょう。
水気をしっかり取るための具体的な方法は以下の通りです。
- 茹でた豚肉を冷やした後キッチンペーパーで軽く拭く
- ザルにあげた状態でしばらく置いておく
時間がないときは、キッチンペーパーで拭くと早く水気が取れておすすめです!



安心して食べられるだけでなく美味しさも保つことができますので、必ず水気を取りましょう
④冷めたものを弁当に入れる
冷しゃぶやごはんを冷まさずに熱いまま弁当に入れてしまうと、以下のようなデメリットがあります。
- 20~40℃の時間が長くなり菌が増えやすくなる
- 蒸気が発生し弁当内の湿度が高くなるため菌が増えやすくなる
菌が増えるのを防ぐために、冷しゃぶだけでなく他のおかずやごはんもしっかり冷ましてから入れるようにしましょう。
弁当を作ってから出かけるまでに時間があるなら、冷蔵庫に入れておくのもおすすめです。持ち運ぶ際に使う保冷バッグや保冷材の効果がより持続します。
⑤冷しゃぶサラダは生野菜を避ける


冷しゃぶはサラダと一緒に食べると野菜を美味しくたっぷり食べることができますよね。
しかし冷しゃぶサラダを弁当に入れる場合、レタスやキュウリといった生野菜は避けた方が良いでしょう。
- 生野菜には洗っただけでは落としきれない菌がついているため
- 生野菜は水分が多く弁当内の湿度を上げてしまうため
生野菜の水分により弁当内の湿度が上がってしまい、生野菜についていた菌が増え腐りやすくなります。
弁当に野菜を入れたい場合は、ブロッコリーやニンジンなどの加熱した野菜がおすすめです。
また、プチトマトは皮に覆われていて水分が外に出ずらいので、ヘタを取り良く洗った潰れていないものであれば生のままでも入れることができます。



加熱した野菜は、冷しゃぶ同様によく冷ましてから弁当に入れましょうね
⑥味つけのタイミングに気を付ける


冷しゃぶに味を付ける最も良いタイミングは食べる直前です。
冷しゃぶのタレは、水気の多いものがほとんどなので、タレに絡めた状態のまま弁当に詰めてしまうと菌が増えやすい環境になってしまいます。
そのため、タレは密閉可能な小さな容器で持っていき、食べる直前にかけるのがおすすめです。
100均で買える、タレを持ち運ぶのにちょうど良い容器を2つご紹介します。
タレビン


タレビン自体も軽いため持ち運びしやすく、使い捨てなので洗う手間も省けて便利です。
販売されているサイズもさまざまで、タレやドレッシングの量に合わせて選べます。
使い捨ての容器だともったいないというあなたにおすすめなのは、次にご紹介する蓋つきのビンです。
蓋つきのビン


蓋つきのビンなら、洗えば繰り返し使え経済的な上に、蓋もしっかり閉まるのでタレがもれる心配もありません。
2025年6月時点でセリアで販売されている小さい蓋つきのビンは、50mlと100mlがありました。
⑦保冷バッグと保冷剤を活用する


常温のまま何時間も弁当を放置すると、弁当内の温度は菌が増えやすい20~30℃を維持してしまいます。
保冷バッグと保冷剤を活用することで、10℃前後を保ち菌が増えずらい環境にすることができます。
暑い夏は保冷バッグと保冷剤を使うことが多いと思いますが、それ以外の季節も活用した方が良い場合もあります。
地域にもよりますが、近年は4月頃から20℃を超える日も多くなってきました。さらに梅雨は気温も湿度も高いため、弁当の中は菌が育ちやすい環境になってしまいます。



最高気温が20℃近くなったら保冷剤と保冷バッグを使いましょう
冬も見落としがちですが、暖房が効いた室内は20℃近いため菌が増えやすい環境になります。長時間温かい室内に弁当を置いておくなら保冷バッグと保冷剤を活用しましょう。
保冷剤を置く位置は、弁当箱の上がおすすめです。冷たい空気は上から下へと流れていく性質があるので、弁当箱の上に乗せることで効率よく冷やすことができますよ。
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冷しゃぶの残りを弁当に入れる場合の注意点


私は当日の朝に弁当のおかずをすべて用意するのが大変なので、前日の夕食の残りを入れることが多くあります。



前日の残りの冷しゃぶを弁当に入れても問題ないのかな?
正しい保管方法ができていれば翌日に弁当に入れても問題ないケースが多いです。前日の残りを弁当に入れる場合の注意点は以下の通りです。
- 茹でた豚肉は味付けをせず弁当用にとっておく
- 必ず冷蔵庫で保管する
前日の残りを弁当に入れることが多いあなたも、注意点を知って弁当が痛むリスクを減らしましょう!
①茹でた豚肉は味付けをせず弁当用にとっておく
冷しゃぶのタレは、加熱せず混ぜるだけで作るレシピが多いうえに水気もあるので、タレに絡めた状態のまま保存してしまうと菌が増えやすくなってしまいます。
弁当に入れることが決まっているのであれば、味付けをする前のものを別の皿に分けておくのが良いでしょう。
なるべく避けた方が良いですが、タレがついた冷しゃぶを弁当に詰めたい場合もありますよね。
そんなときは、おかずカップや別の容器に入れて、他のおかずやごはんにタレがかからないようにしましょう。
口を付けた冷しゃぶやおかずにはたくさんの菌がついています。絶対に弁当には入れないようにしましょう!
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②必ず冷蔵庫で保管する



冬から春先の涼しい季節は冷蔵庫に入れずにそのまま常温に置きっぱなしにしてしまうんだけど大丈夫かな?
人が快適だなと思う室内の温度は、夏は25~28℃、冬は18~22℃です。
暖房や冷房をつけている場合も含め、室内にいて快適だなと感じるということは、菌が増えやすい温度になっている可能性が高いということです。
そのため、夕食の残りの冷しゃぶを翌日の弁当に使いたい場合は、必ず冷蔵庫で保管するようにしましょう。
前日に入れる場合の注意点を見てきましたが、前日より前の冷しゃぶは入れても良いのでしょうか。その疑問を解消していきましょう。
前日より前の冷しゃぶは弁当に入れてもいい?
弁当に入れる場合は、前日のものまでにしましょう。
理由は、加熱した食材だとしても菌や微生物はゼロになっているわけではなく、冷蔵庫に入れていたとしても着実に菌は増えているからです。



確かに、ちゃんと冷蔵庫に入れていたのに腐ってたなんてことあったわ
冷蔵庫内の温度は2~8℃が一般的です。この温度は“菌が増えない温度”ではなく“菌が増えにくい温度”なので、時間の経過とともにゆっくりと菌は増えていきます。
冷蔵庫から出したての冷しゃぶを食べる場合は、2~3日前のものでも問題ないことが多いです。
冷しゃぶ弁当のアレンジレシピ





我が家は冷しゃぶといえば野菜と一緒にサラダとして食べます!
弁当にもサラダとして入れてしまうと前日と同じで飽きてしまいますよね。そこで、①冷しゃぶ丼②冷しゃぶ麺の2つをご紹介します。
夏の定番おかずの冷しゃぶをがらりと変えるアレンジレシピとなっていますので、ぜひ活用してくださいね。
それでは詳しいアレンジレシピを見ていきましょう。
①冷しゃぶ丼
ごはんが進みにくい冷しゃぶも、中華風のタレでごはんがたくさん食べられるおかずに早変わりします。タレを別の容器に分けて入れれば弁当にも入れられます。
材料(1人分)
- 冷しゃぶ・・・適量
- ごはん・・・茶碗1杯
- タレ
- 砂糖・・・小さじ1/2
- 酢・・・大さじ1/2
- しょうゆ・・・大さじ1/2
- オイスターソース・・・大さじ1/2
- ごま油・・・大さじ1/2
- 白いりごま・・・大さじ1
作り方
- ごはんを弁当箱に詰める(ご飯が熱い場合はうちわや小型扇風機でしっかりと冷ます)
- 冷めたごはんの上に冷しゃぶをのせる
- タレの材料をすべて混ぜ合わせたら別の容器に入れて完成
オイスターソースのコクと旨味が感じられてとても美味しいです。ごはんが進む味付けなのでしっかり食べたい暑い日におすすめですよ。



スタミナをつけて暑い夏を乗り切りましょう!
②冷しゃぶ麺
ごはんではなく麺と一緒に食べるレシピです。タレも冷やし中華のようなさっぱりとした味わいなので、夏食欲がないときにもおすすめですよ。
材料(1人分)
- 冷しゃぶ・・・適量
- お好みの麺・・・1玉
- タレ
- 砂糖・・・小さじ1
- 塩・・・ひとつまみ
- 酢・・・小さじ2
- しょうゆ・・・小さじ2
- ごま油・・・小さじ2
作り方
- 麺を茹でる(茹で時間は袋に表示されている時間よりも30秒程短くする)
- ザルにあげ、流水か氷水で冷やした後しっかりと水気をきる
- ボールに入れ、少量のサラダ油かオリーブオイルをふりかけ全体を混ぜる
- ③の麺を一口サイズにまとめながら弁当に詰める
- 冷しゃぶを入れる
- タレの材料をすべて混ぜ合わせ別の容器に入れて完成
弁当に入れる場合、麺を茹でてから食べるまでの時間が長いため、パッケージに表示してある時間で茹でてそのまま入れると麺が固まってしまい美味しく食べられません。
弁当でも麺を美味しく食べるコツは、①茹で時間を短くする②冷やした後しっかりと水気をきる③油でコーティングすることです。



冷しゃぶはどんな麺とも相性がいいので、そうめんやうどんや中華麺などあなたが好きな麺でアレンジしてみてくださいね♪
タレのレシピ


暑い日のおかずや弁当にもぴったりの冷しゃぶは、タレを変えることで違った味わいを楽しむことができます。
醤油ベースのシンプルなタレは冷しゃぶ麺でご紹介しているので、それ以外のおすすめのタレを3つご紹介します。
- 梅ダレ
- ごまダレ
- ニンニクダレ



どのタレも、サラダ・ごはん・麺と相性抜群です
それでは詳しいレシピを見ていきましょう!
1.梅ダレ


梅ダレは、さっぱりと冷しゃぶが食べられるので食欲のない時にもおすすめです。ごはんにもサラダにも合いますよ!
材料(2人分)
- 梅干し・・・2個
- 青じそ・・・2枚
- ☆だし汁・・・大さじ3
- ☆砂糖・・・少々
- ☆酢・・・大さじ1強
- ☆しょうゆ・・・大さじ1強
- ☆サラダ油・・・大さじ1
作り方
- 梅干しの種をとり包丁でたたき、青じそは千切りにする
- ①と☆をボールに入れ混ぜ合わせて完成
梅干しとシソはどちらも抗菌作用がある食材なので、弁当にも最適です。
また、梅干しはクエン酸が入っていて疲労回復効果も期待できます。



お昼のお弁当で梅ダレを食べれば、午後もがんばれますね
2.ごまダレ


ごまダレは、お酢と隠し味のみそによりさっぱりしつつも深みのある味わいに仕上がり、冷しゃぶと相性抜群です!
材料(2人分)
- めんつゆ(3倍濃縮のもの)・・・50cc
- 水・・・50cc
- すりごま・・・大さじ3
- 酢・・・大さじ1
- みそ・・・小さじ1/2
- 砂糖・・・小さじ1/2
作り方
- ボールにごまダレの材料をすべて入れ、混ぜ合わせて完成
ごまダレは練りごまを使ったレシピが多く、それもまた美味しいのですが我が家は練りごまを常備していません。
家にある材料で簡単にできますので、ごまダレが食べたくなったら作ってみてくださいね♪
3.ニンニクダレ


ニンニクダレは、たっぷりと入ったニンニクとショウガの風味、そしてごま油の香りが食欲をそそります。スタミナ満点で暑い夏にもぴったりです。
材料(2人分)
- 醤油・・・大さじ2
- 酢・・・大さじ1
- 砂糖・・・小さじ2
- ごま油・・・小さじ1
- 炒りごま・・・適量
- ニンニク、生姜のすりおろし・・・各小さじ1
作り方
- ニンニクとショウガをすりおろす
- ボールに①と残りの材料をすべて入れ、混ぜ合わせて完成
生のニンニクが食べにくい場合は、材料を混ぜ合わせた後レンジで600w20秒程加熱するとほど良く加熱されマイルドになって食べやすくなります。
また、ご家庭に小さなお子さんがいる場合やニンニクが苦手な場合は、ニンニクの量を調節していただいても美味しく召し上がっていただけます。



我が家はチューブのニンニクを使い、量も小さじ1/3にして作ってみたのですが、4歳の子どもも美味しかったようで喜んで食べていました
まとめ


- 冷しゃぶ弁当は作り方や持ち運び方などのポイントをおさえれば、腐る・食中毒になるリスクを減らすことができる
- 腐る・食中毒になるリスクを減らすための調理時のポイントは、①十分に加熱する②すぐに冷ます③水気をしっかり取る
- 弁当に入れる際のポイントは、④冷めたものを弁当に入れる⑤冷しゃぶサラダは生野菜を避ける⑥味つけのタイミングに気を付ける
- 弁当を持ち歩く際のポイントは、⑦保冷剤と保冷バックを活用する
- 前日に残った冷しゃぶを弁当に入れる場合の注意点は①茹でた豚肉は味付けをせず弁当用にとっておく②必ず冷蔵庫で保管する
- 冷蔵庫に入れていたとしても少しずつ菌は増えてしまうため、弁当に入れる場合は前日のものまでにする
- 前日の冷しゃぶと雰囲気をがらりと変えるためのアレンジレシピは①冷しゃぶ丼②冷しゃぶ麺
- 冷しゃぶのタレのおすすめは①梅ダレ②ごまダレ③ニンニクダレで、タレを変えることによりいつもと違った味わいを楽しむことができる
菌は20~40℃で湿気の多い環境で一気に増えてしまいます。
冷しゃぶは、肉が薄く火も通りやすいので、食材としては腐る・食中毒になるリスクは低いといえるでしょう。
しかし、加熱が不十分であったり水気がしっかり取れていなかったりすることで菌が増えやすい環境を作り出してしまいます。
私は、前日の夕食を弁当に詰めることが多いのですが、口を付けてしまった食べ残しの冷しゃぶやおかずにはたくさんの菌がついています。
腐るリスクをより高めてしまいますので、口を付ける前に弁当用を取り分けておきましょう。
腐るとせっかく作った弁当が食べられなくなりますし、食中毒は見た目や味に変化がないため、知らずに食べてしまい下痢や嘔吐といった症状が出てしまいます。
そうならないために、ご紹介したポイントを意識していただき、安心して食べられる冷しゃぶ弁当を作りましょう♪
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