梅雨から夏は、湿度と気温が上がりお弁当が傷みやすい時期になります。
お弁当が傷みやすい夏の時期の持って行き方は、必ず保冷バックに保冷剤を入れておくことです。
お弁当が傷むと食中毒の危険性がでてきます。
持って行き方にひと手間加えることで、食中毒のリスクを下げることができます。

持って行き方だけじゃなく他にも注意した方がいいことがあるのかな
食中毒の原因になる菌の繁殖を抑えることが、夏のお弁当作りでは大切です。
今回は、夏のお弁当作りでの注意するポイントや食材、乗り越え方と活用してほしいアイテムを紹介していきます。
\夏のお弁当を持って行く必需品/


夏のお弁当の持って行き方の正解は?


お弁当が必要な学生や節約のためにご飯を持参しているパパやママのお弁当、巾着に入れるだけでは傷んでしまいます。
夏のお弁当は、保冷剤を入れた保冷バックに入れて持ち運びしましょう。
また、スープジャーなどステンレス製のお弁当を活用することもおすすめです。
せっかく朝から時間を掛けて作ったのに、傷んで食べれなかったとなるともったいないですよね。
夏と冬では、お弁当の持って行き方を変えることが美味しいお弁当を食べる秘訣になります。
なぜ夏のお弁当は傷みやすい?



なにが原因でお弁当は傷むの?
お弁当の食べ物についた微生物が繁殖することで、食材が傷み食中毒へ繋がります。
夏のお弁当は、微生物が繁殖するための条件である①湿度 ②栄養 ③水分が揃っており傷みやすいです。
また、お弁当が35度前後になると、傷みの原因になる微生物が1番繁殖するといわれています。


お弁当の温度が35度前後にならないような持って行き方をする必要があります。
微生物を増やさないための持って行き方は、保冷バック以外にもあります。
温度をキープすることのできるものや、通気性のよいお弁当箱へ変えることが効果的です。
夏に活躍するお弁当箱の種類を見ていきましょう。
夏に活躍するお弁当箱
微生物を増やさない夏に活躍するお弁当は①ジャータイプ ②わっぱ の2種類です。
お弁当箱の多くはプラスチック製でデザインも多く使いやすいですが、温度が上がりやすく水分が飛びにくいので夏は不向きです。
紹介するジャータイプやわっぱタイプは、微生物の繁殖を抑えられる仕様になっています。
スープジャー


微生物が繁殖する温度まで下がらないスープジャーは、傷みやすい夏のお弁当におすすめです。
しかし、温かいご飯を食べることができるイメージが強いため、冬に活躍し夏に使用する人が少ないです。



私は、夏に冷たいうどんを持って行ったことがあるよ
スープジャーは保温だけでなく保冷もできるので、冷たいメニューも持ち運びができます。
- 保温の場合は、熱湯で温める
- スープやお米は、冷やさずに熱々の状態で入れる
- 冷めにくくする為にカップの止水部の1㎝下まで入れる
- 6時間以上は、温度が下がるので6時間以内に食べる
冷たいものを入れる場合は、氷水でジャーを冷やしてから入れるようにしましょう。
\夏でも大活躍のスープジャー/


わっぱ弁当


曲げわっぱのお弁当箱はスギやヒノキから作られており、水分を吸収してくれるだけでなく抗菌効果があります。
わっぱのお弁当は、目に見えない無数の穴から余分な水分を出し、乾燥している時は水分を足してくれます。
時間が経ってもおいしいお弁当を食べることができる優秀なアイテムです。


洗う際は食洗器を使わず手洗いし、よく水気を切るようにしましょう。
伝統工芸品で温かみもありながら、ごはんとおかずで華やかになるお弁当箱です。
\贈り物にも使えるオシャレなお弁当箱/


夏のお弁当での対策


夏のお弁当を作る際の注意点は、食材に雑菌を付けないことです。
持って行き方に気を付けていても、お弁当を作る際雑菌が入ってしまうと、傷みやすく食中毒のリスクに繋がります。
菌が入らないように対策をする必要があります。



お弁当の対策って具体的になにをしたらいいの?
普段から作っているお弁当ですが、いざ傷みの対策ってなると、どこを改善したらいいのか分かりにくいですよね。
無意識にできているママが多いのですが、1つずつ注意点を確認していきましょう。
傷み対策の基本
お弁当が傷まないための基本的な対策は、簡単なのですぐに行動へ移すことができます。
- 調理前は、手をしっかりと洗う
- お弁当箱・調理器具は、よく洗い乾燥させておく
- 食材を素手で触らない
- おかずはしっかりと火を通し、濃い味にしておく
- ごはんとおかずは冷ましてお弁当へ詰める
傷み対策の基本5つは、夏のお弁当だけでなく通年役に立ちます。
詳しく解説していきますね。
調理前は手をしっかりと洗う


毎日ごはんを作るママは、調理前に必ず手を洗いますよね。
手には菌が多くついているので、そのまま調理すると菌をお弁当の中で繁殖させる恐れがあります。
まずは、菌を入れないことを心がけることが大切です。
また、手を拭くタオルにも菌がついていることもあるので、ペーパータオルなどを活用しましょう。
アルコール消毒で手が荒れるママは、手袋を使うのがおすすめです。
お弁当箱・調理器具はよく洗い乾燥させておく
菌の繁殖の原因になるのが、水分と汚れです。
パッキンがついているお弁当は、蓋からパッキンを外して隅々まで綺麗に洗いましょう。
乾燥しきれなかった場合は、清潔な布巾やペーパータオルで水分を取り切ることが大切です。
通常のアルコール消毒は口に入れることができないので、専用のものを使いましょう。



母が調理前に消毒していたので、私も毎回しているよ
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食材を素手で触らない


調理前には手洗いをしますが、フライパンや冷蔵庫などを触るので少しずつ雑菌が付着してしまいます。
そのまま食材を触ってしまうと、雑菌繁殖の原因となり、お弁当の傷みに繋がります。
おにぎりを作る際は、ラップなどを活用し素手を避けるようにしましょう。
また、おかずを詰める際も素手は使わず菜箸など使うようにしましょう。



菜箸だけでは、うまくお弁当を詰めれないな
おかずを詰めていく中で、少し寄せたいなどありますよね。
動かす際も素手ではなく、キッチンペーパーやビニール手袋を活用しましょう。
手で入れる方が早いですが、少し時間をかけて菜箸などを使うと、お弁当が傷む原因を減らせて安心です。
おかずはしっかり火を通し濃い味にしておく


玉子焼きやゆで卵などの半熟状態は、菌が繁殖しやすく傷みやすいのでしっかり火を通しましょう。また濃い味は、塩分や糖分が増え、水分が減るので傷みに強くなります。
たまごの半熟は、おいしいですがお弁当には不向きです。
夏場は、お弁当に入れず食卓で食べるようにしましょう。
作り置きのおかずや火を通さなくていいちくわやハムなども、夏場は火を通すことがおすすめです。
ごはんとおかずは冷ましてお弁当へ詰める
温かいままお弁当を詰め蓋を閉めると、蒸気が水分となり菌が繁殖し、傷みの原因になります。
温かいおかずやごはんをお弁当箱に詰める際冷ます必要があるので、熱を取る時間を計算する必要があります。
夏場は30分~40分程度、冬場は15分~20分程度蓋をせず熱を逃がすようにしましょう。



朝にそんな時間がない
時間がない場合は、100均などで販売しているジェルタイプの保冷剤の上にお弁当箱を置きおかず等を詰めることで、手早く冷ますことができます。
また、ハンディタイプの扇風機を活用することもおすすめです。
\1つあればいろんな熱を下げられる⁉/


夏のお弁当の傷みにくいおかずと傷みやすいおかず
夏のお弁当は、持って行き方以外の食材でも対策を取ることができます。
傷みにくいおかず | 傷みやすいおかず |
---|---|
からあげ ちくわの磯部上げ 照り焼きや生姜焼き 汁気を飛ばしたきんぴら | 生野菜 半熟のたまご料理 煮物 混ぜご飯 |
からあげは、しっかり味がついており高温で揚げているのでおすすめです。
また、ごはんに梅干しを入れることは昔から知られていますが、真ん中に1つ置くより混ぜ込んで全体にある方が傷みにくくなります。
はちみつ梅などの甘い梅ではなく、塩分が14~15%あるしょっぱいと感じるものを選びましょう。
濃い味は傷みの対策になりますが、濃すぎると生活習慣病などのリスクも出てきます。
普段の温かい食卓での食事より少し濃い味付けにし、粗熱を取ることや再加熱などを合わせることがおすすめです。
夏のお弁当での便利グッズ


夏のお弁当は、作るだけではなく傷みへの対策を取るために時間が取られます。
そんな夏のお弁当作り、時短できれば嬉しいですよね。
- 解凍プレート
- 盛り付け用トング
- まな板シート
- 小分けのシリコンカップ
便利グッズを使うことで、朝の時間を有意義に使えるようになります。
お弁当だけでなく、普段の食卓での食事を作る際にも使える便利グッズがたくさんありますので、続いて詳しく紹介していきます。
解凍プレート
解凍プレートは、加熱せずに冷凍したお肉やお魚を手早く解凍するプレートとして知られていますが、粗熱取りにも活用ができます。
熱伝導を利用し、食材の解凍や粗熱を取ることができる時短アイテムです。



粗熱まで取れるなんて知らなかった
解凍プレートの名前から「解凍だけ」と思う方も多いですが、多くの商品で粗熱取りもできます。
冷蔵庫に付属している銀色のトレーを冷凍庫で冷やして使うこともできますが、解凍プレートを活用することでより早く粗熱を取ることができます。
\効率が良くなる魔法のプレート/


盛り付け用トング
「菜箸で盛り付けをすることが苦手」なママにおすすめなのが盛り付け用の小型トングです。
小型なのでお弁当箱の限られたスペースでも使いやすく、しっかり挟むことができるので片手で盛り付けができます。



菜箸は、長いから少し扱いにくいよね
菜箸は、炒めるなどの熱から守る為に長くなっているので安定しにくいと感じるママが多いです。
トングの方が安定して使えるので、おかずを落としてしまう心配も減ります。
また、ひっくり返すとテーブルに先が付くことがなく、衛生かつ汚れないアイテムです。
瓶などの口の狭い容器に入っている食材も取りやすいので1つあると便利です。
\まるで指⁉細かいものまでしっかり掴める/


まな板シート
お肉やお魚は食中毒のリスクになる菌が付着しているので、食材でまな板を分けることが衛生的です。
まな板シートを引いておけば、まな板を変えることや都度洗わずに野菜を切ることができます。
まな板を使用ごとに洗うと時間もかかり、手間ですよね。
手間がなくなり衛生的に使える便利グッズが、まな板シートです。


小分けのシリコンカップ
朝から何品も作るのは、大変ですよね。
シリコンカップで作り置きをしておくと、冷凍やレンジでの解凍がそのままできるので、洗い物も減り時短になります。
シリコンカップの大きさは2種類あり、メインのおかずと副菜に分けて使用できます。
そのままお弁当へ詰めることもできるので、おかず同士で味移りもなく食品自体にも触らないので衛生的です。
シリコンカップだけだと作り置きしにくいですが、付属のケースがあるので管理がしやすいアイテムです。
お弁当だけでなく、離乳食の作り置きにも使える便利グッズです。
シリコンカップを1つずつ洗うのは手間と感じるママもいますが、食洗器対応なので時短できます。
\作り置きの味方のシリコンカップ/


誰もができるマル秘テクニック
私の母が活用していた夏のお弁当のマル秘テクニックは①凍らせたゼリー ②凍らせたお茶です。
保冷剤があまり家になく、デザートを食べたい私に準備してくれたのが凍らせたゼリーでした。



お弁当を冷やすこともでき、お昼の時間には少し溶けシャリシャリで食べやすくなっているよ
お子さんのお弁当に入れてあると喜ぶこと間違いなしです。
ゼリーがない日は、凍らせたお茶が大活躍です。


上記の状態で凍らせることで、冷たいお茶を飲むことができるだけでなく、お弁当の保冷にも活用できます。
ペットボトルの内容量のまま凍らせるとすぐ飲むことができません。
すでに活用しているママもいるかと思いますが、したことないママは試してみてください。
\かわいく鮮度をキープで気分も上がる/


まとめ


- 夏のお弁当の持って行き方は、保冷バックにお弁当を入れ一緒に保冷剤を入れる
- 保冷剤入りの保冷バックで持ち運びする理由は、食材についた微生物を繁殖させない為
- 夏におすすめのお弁当箱は、①ジャータイプ ②わっぱタイプ の2種類
- 傷み対策の基本は、①手洗い ②調理器具やお弁当箱の洗浄と乾燥 ③素手で触らない ④しっかり火を通し濃い味に ⑤冷まして詰める
- 夏のお弁当のおすすめおかずは、からあげや照り焼き・生姜焼きなどしっかり味がついているもの
- 夏のお弁当に避けた方がいいおかずは、生野菜やフルーツ・半熟のたまご料理
- お弁当作りでの便利グッズは、①解凍プレート ②盛り付け用トング ③まな板シート ④小分けのシリコンカップ
今回「夏のお弁当の持って行き方」を調べるまで、意識したことはありませんでした。
現在では、便利グッズの活用ができますが、私が子どもの頃はあまり便利グッズがなく、母は時間を掛けてくれていたことを実感しました。
夏のお弁当は傷みやすく、食べるお子さんはもちろんパパやママの体調に直結します。
お弁当の持って行き方だけでなく、入れる食材などを気を付けることが大切です。
これからの時期に気を付けて欲しいポイントや便利グッズを活用してみてください♪
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