
私は夫と2人の子どもと暮らす主婦です。夫が仕事の日は必ず弁当を持っていきます。
気温も高くなってきたので、夫のお弁当が腐らないかと心配になり、腐りにくいおかずを調べてみることにしました。
味が濃い・汁気が少ない・油で揚げているなどのおかずは、菌が増えずらく腐りにくいことがわかりました。
- 夏のお弁当に入れたい腐りにくいおかずと簡単レシピ
- 傷みやすい食材と食品
- 腐らないようにするための夏のお弁当の持って行き方
- 保冷剤の効果を高める方法と菌を増えにくくするおすすめグッズ
気温と湿度が上がる梅雨から夏にかけて、お弁当が腐るリスクが格段に上がります。
夏のお弁当が腐らないか心配なあなたに、この記事を読めば腐ってお弁当を捨てることも食中毒で辛い思いをすることも減らせますので、ぜひ参考になさってくださいね。
夏のお弁当で腐らないおかずはある?ポイント4選


夏のお弁当、腐らないか心配ですよね。食材や食品を腐らせる菌や食中毒の原因菌は、栄養・水・温度の3つの条件がそろうことで増殖します。


菌が増えやすい温度は20~40℃です。特に夏のお弁当は上記の3つの条件がそろいやすいため注意が必要です。
菌が増えるのを防ぐために、①味が濃い②汁気が少ない③油で揚げている④抗菌作用のある食材を使うの4つのポイントをおさえたおかずを選ぶようにしましょう。
なぜ上記のおかずが良いのか、それぞれ詳しくご紹介します。
①味が濃い
味が濃いということは塩分と糖分が高いということです。塩分と糖分が高いと浸透圧の関係で菌が生きていける水分が少なくなるので菌が増えずらくなります。
漬物や塩漬け、フルーツの缶詰やシロップ漬けなどは、上記の作用を利用した食品です。



冷めた状態で食べることの多いお弁当は、味を濃い目にしておくことで時間が経っても美味しく食べられますよ
②汁気や水気が少ない
前述したとおり、菌が増えるためには水が必要です。腐らないようにするには、汁気や水気の少ないおかずを入れる必要があります。
照り焼きや焼き魚などの焼き物やきんぴらなどの炒め物がおすすめです。
また、冷しゃぶや温野菜など茹でたおかずを弁当に入れたい場合は、茹でた後の水分をしっかり拭くなどしてから弁当に入れましょう。
夏のお弁当に冷しゃぶを入れたいときは、気を付けたいポイントをまとめたこちらの記事も参考になさってください。
③油で揚げている
食材を油で揚げるときの温度は160~180℃と高温です。菌の多くは75℃以上になると生きていけないため、油で揚げることで多くの菌を死滅させることができます。
食材に残る菌がほぼいない状態であれば、菌が増えずらく弁当に入れても腐りにくいということです。
ただし、火が通っていない部分が残ったまま弁当に入れてしまうと、菌が増殖し腐る・食中毒になる危険性が高まります。



生の部分が残らないように、必ずしっかりと加熱しましょう
お弁当に入れるなら鶏肉の唐揚げや魚の竜田揚げがおすすめです。反対におすすめできない揚げ物はコロッケです。



コロッケ?!油で揚げているし安心なんじゃないの?
ジャガイモは水分とデンプンが多いため傷みやすい食材の一つです。ジャガイモを多く使うコロッケも傷みやすいため入れないようにしましょう。
④抗菌作用のある食材を使う
酢・シソ・梅・カレー粉・ショウガ・わさびなど抗菌作用のある食材には、菌が増えるのをおさえて食材を腐りにくくする効果があります。
照り焼きのタレに梅を加えたり、カレー粉で炒めるなど抗菌作用のある食材をおかずに活用すると良いでしょう。



シソをおかずとごはんの間に入れるのもいいですよ!菌が増えるのを防げる上に彩もよくなるので一石二鳥です♪
夏のお弁当のおかずに!おすすめレシピ3選
具体的にどんなおかずが良いのか知りたいというあなたに、夏のお弁当におすすめのおかずのレシピをご紹介します!
- 豚肉のカレー炒め
- 梅照り焼き
- シソつくね



夏にぴったりの簡単おかずですよ
それでは、レシピを詳しく見ていきましょう!
豚肉のカレー炒め
抗菌作用のあるカレー粉を使った炒め物です。豚肉の炒め物にカレー粉を加えることで菌が増えずらいおかずになります。


材料(2人分)
- 豚こま切れ肉・・・300g
- カレー粉・・・小さじ1
- めんつゆ・・・大さじ1
- 酒・・・小さじ1
- はちみつ・・・小さじ1
- サラダ油・・・適量
作り方
- ボールかポリ袋に豚肉とサラダ油以外の材料をすべて入れ、よくもみ込んで10分程置く
- フライパンにサラダ油を引き、①を炒めて完成
簡単にできるので、忙しい朝のお弁当作りにもいいですよ!
梅照り焼き
抗菌作用のある梅を使った照り焼きです。照り焼きはタレを煮詰めて作るので水分も少なく味も濃い目なのでお弁当のおかずにぴったりです。


お好みでシソをトッピングすれば彩もよく、抗菌効果もアップするのでおすすめです♪
材料(2人分)
- 鶏もも肉(一口大にカットしたもの)・・・350g
- 梅干し・・・2〜4粒
- しょうゆ・・・小さじ1と1/2
- 酒・・・大さじ3
- みりん・・・大さじ3
- 砂糖・・・小さじ1
- シソ・・・2枚
作り方
- 梅干しは種を取り除き、包丁で細かくたたく
- フライパンに鶏もも肉を並べ両面こんがりと焼き色が付くまで焼く
- 火を止め、フライパンやお肉の表面に出ている脂をキッチンペーパーで吸い取る
- ③に梅干し・しょうゆ・酒・みりん・砂糖を加え中火にかける
- タレが煮詰まったら完成
甘辛ですっぱい照り焼きダレでごはんが進みます!



鶏もも肉以外にも鶏むね肉・ささみ・豚肉・ブリで作っても美味しいですよ
シソつくね
つくねに抗菌作用のあるシソを刻んで入れることで、腐りにくいおかずになります。
タレをしっかり煮詰めれば、水気も少なく味も濃い目に仕上がるので安心してお弁当に入れられます。


材料(2人分)
- 鶏ひき肉・・・300g
- おろしショウガ・・・1かけ分
- シソのみじん切り・・・2枚分
- パン粉・・・1/4カップ
- 片栗粉・・・大さじ1/2
- 塩・コショウ・・・少々
- ☆しょうゆ・・・大さじ1
- ☆酒・・・大さじ1
- ☆みりん・・・大さじ1
作り方
- 鶏ひき肉をボウルに入れ、粘りがでるまでこねる
- ①にショウガ・シソ・パン粉・片栗粉・塩・コショウを入れ、よく混ぜる
- 適当な大きさにまとめたら、フライパンで片面焼く
- ひっくり返したら、蓋をして蒸し焼きにして中まで火を通す
- 蓋を取り、④に☆を入れ絡めながらタレを煮詰めて完成
鶏ひき肉を使っているのでさっぱりと食べられます。



食欲があまりないときにもおすすめです
腐りにくいおかずをご紹介しましたが、腐りにくいおかずを入れることができたとしても、一緒に傷みやすいおかずを入れてしまうと菌が増えるリスクが高まります。
腐らないお弁当をつくりたいあなたに、入れるのを避けたい傷みやすい食材と食品もご紹介します。
夏のお弁当で傷みやすい食材と食品は?


夏のお弁当に入れるのを避けたい、傷みやすい食材や食品をご紹介します。
- 生野菜
- ジャガイモ
- マヨネーズ
- ちくわ・ハム・チーズなどの食品
- 煮物
- 炒飯・混ぜごはん
お弁当は作ってから食べるまでの時間長く、その間適切な温度に保つことが難しいため、上記の食材や食品は避けた方が良いでしょう。
なぜ上記の食材や食品を避けた方が良いのか、詳しく見ていきましょう。
①生野菜


彩をよくするために入れたいレタスやキュウリといった生野菜ですが、お弁当には避けた方が良いでしょう。
- 生野菜には洗っただけでは落としきれない菌がついているため
- 生野菜は水分が多くお弁当内の湿度を上げてしまうため
生野菜の水分によりお弁当内の湿度が上がってしまい、生野菜についていた菌が増え腐りやすくなります。
お弁当に野菜を入れたい場合は、ブロッコリーやニンジンなどの加熱した野菜がおすすめです。
また、プチトマトは皮に覆われていて水分が外に出ずらいので、ヘタを取り良く洗った潰れていないものであれば生のままでも入れることができます。
②ジャガイモ


ジャガイモは前述したとおり、水分とデンプンが多いため傷みやすい食材です。ジャガイモを使ったコロッケやポテトサラダ、煮物などはお弁当に入れないようにしましょう。



ポテトサラダも?!お弁当の定番だよね
ポテトサラダは生のキュウリやタマネギが入っていて水分も多く、味付けに使われているマヨネーズも傷みやすい食品の一つであるため入れないようにしましょう。
③マヨネーズ


マヨネーズは原料に使われている酢に防腐作用があるので、マヨネーズ自体は腐りにくい食品です。
しかし、マヨネーズと他の食材とを組み合わせることで、原料の塩が食材から水分を引き出し、弁当内の湿度をあげ菌が増えやすい環境をつくってしまいます。
特に、マヨネーズと生野菜が一緒になっている、ポテトサラダ・マカロニサラダなどは弁当に入れないようにしましょう。
④ちくわ・ハム・チーズなどの食品
お弁当に入れるイメージの強いちくわ・ハム・チーズなどは、10℃以下で保存することが必要な要冷蔵食品ですので、そのままお弁当に入れることは避けましょう。
ちくわなどの練り製品やハムなどの加工食品は、レンジで加熱するか炒め物の具として使うなど、必ず火を通してから弁当に入れる必要があります。
また、チーズは製造工程で加熱処理が施されているプロセスチーズと、生のままのナチュラルチーズの2種類があり、ナチュラルチーズは必ず加熱してから入れるようにしましょう。
プロセスチーズも加熱したナチュラルチーズも常温に放置すると菌が増えやすく傷みやすいため注意が必要です。



弁当に入れたい場合は必ず保冷バッグと保冷剤を活用し低温を保ちましょう
⑤煮物


煮物は、お弁当のおかずとして重宝しますよね。しかし水分が多く傷みやすいので注意が必要です。
ジャガイモを使った肉じゃがやかぼちゃの煮つけなどは、特に素材自体の水分も多いのでなるべく入れるのを控えた方が良いでしょう。



夏は煮物を控えて、涼しくなってきたら入れるというのもありですね
夏はお弁当に煮物を入れるのを控えた方が良いですが、涼しくなってきて煮物を入れたい場合は以下のポイントを意識しましょう。
- 濃い目の味付けにする
- なるべく煮詰め汁気をなくす
- おかずカップに入れ他のおかずに汁気がいきわたらないようにする
⑥炒飯・混ぜごはん


炒飯や混ぜごはんは、白ごはんに比べて食中毒になる危険性が高いため弁当に入れるのは控えましょう。
お米にはセレウス菌という菌が付着していることが多く、この菌は熱に強く炊飯器で炊いても炒めても死滅することがありません。



セレウス菌が残っているのなら白ごはんでも食中毒になるんじゃないの?
- まんべんなく入った具材が、菌が増えるための栄養になってしまうため
- 具材から出る水分によりお弁当内の湿度が上がるため
ごはんに味をつけて食べたい場合は、ふりかけを持っていき食べる直前にかけるのがおすすめです。
腐りにくいおかずと腐りやすい食材や食品を見てきましたが、腐りにくいおかずをお弁当に入れられたとしても、調理工程や詰め方が正しくないと菌は増えてしまいます。
お弁当をつくる際に気を付けたい痛み対策の基本を詳しく紹介しているこちらの記事も参考になさってください。
夏のお弁当の持って行き方


弁当を腐らせないために、おかず選びや調理・詰める工程と同じくらい持って行き方が重要です。
持って行き方が正しくないと、菌が増えおかずやごはんが腐ってしまいます。
そうならないために、お弁当を持って行く際は保冷バッグと保冷剤を活用し、菌が増えずらい温度を保つようにしましょう。
地域にもよりますが、近年は4月頃から20℃を超える日も多くなってきました。さらに梅雨は気温も湿度も高いため、弁当の中は菌が増えやすい環境になってしまいます。



最高気温が20℃近い日は夏以外でも保冷剤と保冷バッグを使いましょう
ただし、保冷バッグであればどれでも良いというわけではありません。保冷効果が弱いものだと保冷剤もすぐに溶けてしまい冷たさをキープすることができません。
どの保冷バッグを選んだら良いかお悩みのあなたに、冷たさをキープできる保冷バッグの特徴をご紹介します。
冷たさをキープできる保冷バッグの特徴
冷たさをキープできる保冷バッグの特徴は以下のとおりです。
- 断熱素材にポリウレタンやポリエチレンが使われているもの
- 断熱素材が4~5層使われていて厚みのあるもの
- チャックタイプ(閉めた際に隙間ができない構造のもの)
保冷バッグに使われている断熱素材は、アルミ・ポリウレタン・ポリエチレンの3つがあります。
アルミを使用した保冷バッグは保冷効果が弱いものが多いので、それ以外のポリウレタンやポリエチレンがおすすめです。
以上のポイントをふまえて、私がおすすめしたい保冷バッグはサーモスのランチバッグです。


断熱素材にポリエチレンを使用し、4層の断熱構造で保冷力が抜群です。
お弁当の汁気がもれたり、ペットボトルや保冷剤の水滴がつき汚れが気になった際は、手洗いできるので衛生的でおすすめですよ。
\夏でも朝入れた保冷剤が昼まで冷たい!高い保冷力というえばサーモスのランチバッグ/


保冷剤の効果を高める方法
せっかく保冷剤を使うなら最大限に効果を発揮させたいですよね。
保冷剤の効果を高めるためには置く位置が重要です。おすすめの置く位置は、弁当箱の上です。
なぜかというと、冷たい空気は上から下へと流れていく性質があるので、弁当箱の上に乗せることで効率よく冷やすことができるからです。
また、保冷剤をタオルやハンカチで包んでから入れることで、保冷剤が溶けにくくなり効果が持続します。



簡単にできますので、夏にお弁当を持って行く際にはぜひ試してみてくださいね
\かわいい保冷剤とバンドが一体になっているからお弁当箱の上から効率的に冷やせる!/


お弁当を持って行くときに使いたいおすすめグッズ
お弁当を持って行くときに保冷バッグや保冷剤が重要であることはわかりましたが、プラスすることで菌が増えにくくできる便利グッズがあるのでご紹介します。
それは、お弁当用の抗菌シートです。抗菌シートは、お弁当のおかずとごはんの上にのせるだけで菌が増えるのを防いでくれる優れものです!



抗菌シートって本当に効果あるのかな?
コープデリでは、冷凍の唐揚げにシートをのせなかったものと、2種類のシートをのせたもので菌の増え方に違いがあるのかを実験しています。
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シートなし | カラシシート | 銀イオンシート |
今回の調査では、シートをのせなかったものについては、12時間後から菌の増殖があり、2種類の抗菌シートをのせたものは、12時間後でも菌の増殖はみられなかったことから、抗菌シートを使用することによって、菌の増殖が多少抑えられることがわかりました。
引用元 コープデリ商品検査センター
抗菌シートをのせることで菌が増えにくくなるのであれば使ってみたいですね。
試しに使ってみたいというおなたにおすすめなのが、ダイソーで販売している抗菌シートです。


銀イオンシートで、6cm×10㎝のサイズのシートが1袋に70枚も入っています。
抗菌シートの使い方は、お弁当箱に入れたおかずとごはんがしっかり冷めたら、蓋をする前に抗菌シートを置くだけととても簡単です。



いつものお弁当に、抗菌シートをプラスしてみてくださいね
抗菌シートを使用しても温度や湿度が高ければ菌は増殖していまいます。調理や詰める工程、持って行き方などの衛生管理を徹底した上で補助として使いましょう。
\8㎝×16㎝の大きめサイズの銀イオンシートでしっかりあ弁当を守る/


まとめ


- 夏のお弁当は菌が増える条件である水・栄養・温度の3つがそろいやすく腐りやすいため注意が必要
- 腐らないか心配な夏のお弁当は、①味が濃い②汁気が少ない③油で揚げている④抗菌作用のある食材を使っているおかずを選ぶことで腐りにくくすることができる
- 腐りにくいおかずは、唐揚げなどの揚げ物や照り焼きや焼き魚などの焼き物、きんぴらなどの炒め物や酢を使ったピクルスなど
- 夏のお弁当におすすめなおかずのレシピは①豚肉のカレー炒め②梅照り焼き③シソつくね
- 夏のお弁当で傷みやすい食材と食品は、①生野菜②ジャガイモ③マヨネーズ④ちくわ・ハム・チーズなどの食品⑤煮物⑥炒飯・混ぜごはん
- 夏のお弁当の持って行き方は、保冷バッグと保冷剤を活用する
- 保冷剤を置く位置は弁当の上がおすすめで、冷気は上から下にいく性質があるため上にのせることで効率よくお弁当を冷やすことができる
- お弁当を持って行くときに使いたいおすすめのグッズは抗菌シートで、お弁当のおかずやごはんの上にのせるだけで菌が増えるのを防ぐことができる
夏のお弁当が腐らないようにするには、菌が増えにくい環境をつくることが大切です。
菌が増えにくい環境にするには、汁気が少ないおかずを選んだり、菌が増えずらい抗菌作用のある食材を活用すると良いでしょう。
傷みやすい食材や食品を知ることも大切です。お弁当に入れがちな生野菜やポテトサラダ・ちくわやハムは傷みやすいので注意が必要です。
抗菌シートはお弁当の上に乗せるだけで菌が増えるのを防いでくれます。しかし、あくまでも補助と考え調理や詰める工程・持って行き方などの衛生管理を徹底した上で使いましょう。
大切な人が食べるお弁当が腐らないように、今回ご紹介した腐りにくいおかずや持って行き方などを活用していただけると嬉しいです。
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